NE JI
ねじ(螺子、螺旋、捻子、英:screw)。
それは円筒や円錐の面に沿って
螺旋状の溝を刻んだ固定具である。
ねじは別々の物を繋ぎ合わせるために用いられる。
また、回転運動を直線運動に変換する意味で
釘(くぎ)とは決定的に異なる性質を持っている。
右に回転する。左にも回転する。
緩める、締め上げる。
力加減で作用が変わる。
頭にはプラスとマイナスが刻み込まれている。
動力にもなるけれど、巻き過ぎるとバカになる。
天才児として生まれたバカボンのパパは、
くしゃみした拍子にねじを一つ口から吐き出して、
圧倒的な「これでいいのだ!」状態になった。
バカボンのパパにとって吐き出したねじとは、
無くしてしまった大事なものなのか。
今も探し続けているものなのか。
初めから必要のないものだったのか。
企画室「NEJI」はファッションを中心に、
美術、写真、テキスト、映画、音楽、生活…。
似ているようで異なるものを繋ぎ合わせる。
「これでいいのだ!」と未だに達観できない僕は、
今日も心の中でねじを回し続けている。
それは考えるねじである。
NEJI 主宰 鶴田 啓