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僕の実家は熊本県八代市。県内第二の都市だなんて言われている(いた?)けれど、ハッキリ言ってド田舎だ。かつては「い草(畳表の材料となる)」で栄えた田園地帯の農家たちももいまやすっかり衰退してしまった。三人兄弟だった我が家だが、妹二人も県外へ嫁いでしまい、現在は広々とした実家に両親2人が住んでいる。1月の半ば、父親が喜寿の誕生日を迎えるので、お祝いがてら帰省することにした。1週間の滞在中に、酒を送り、家事を手伝い、夕飯を作るなどしてあげたら、父も母も随分と喜んでくれた。

が、今回の帰省にはもうひとつ目的があった。母の弟である叔父をモデルに据えてDEAD KENNEDYS CLOTHINGのイメージルックを撮影することだった。舞台は、実家から橋をひとつ越えれば徒歩15分で着く川沿いにたたずむ、寂れたキャバレー。1958年創業らしいこの店「白馬」は、日本に現存する最後のキャバレーらしい。僕が小学生の頃から見かけていた場末のネオンが、数年前に坂本慎太郎がライブを行ったことで有名になった。叔父は68歳。白髪と黒い瞳が印象的な男前(身内が言うのもナンだが)なので、グレーフランネルのスーツと黒いニットタイを用意していった。叔父にスーツを着せ付けるとホステスさん2人が僕らの席に座り、4人で焼酎を飲みながら、合間合間で僕がシャッターを切った。叔父は気分よさそうに飲んで、歌っていた。出来上がりはと言えば、WORKSのページでご覧の通り。

色々な物事が年月とともに粛々と変化している。枯れていくことも悪くないかもしれないと思った。

 

 

NEJI 鶴田

2026.01.22