早いもので、11月。僕が個人事業主の開業届を提出したのは2022年の12月末だったので、あっという間に一年が経とうとしています。
2023年の年始にはDEAD KENNDYS CLOTHINGの企画や当WEBの制作、作品撮り=「STUDY」の準備などに着手していたはずなのに、気づいたら次の年末がやってこようとしています。DEAD KENNEDYS CLOTHINGのアイテムは間もなく販売開始できそうなのですが、なんと言えばいいのか、この感じ。道のりは絶対的に長かったはずのに、滞在時間は異常に短く感じるというか。まるで、海外旅行に来ているかのような気分です。搭乗待ちとか、機内で13時間とか、通関の行列とか、空港のロータリーでタクシー/バス乗り場を探してマゴつくとか、ホテルまで引いていくスーツケースの重みとか、道のりはとっても長い。けど、もう今日で最終日じゃん。気づいたら「明日、帰国かよ」みたいな。
ただ、ひとつだけ違うのは、この旅には、ここから帰る家がないということです。自宅に帰ってきて重い荷物を降ろして「やっぱり、家が一番落ち着くね」とホッと一息つくことが、ない。またすぐに荷造りをして、次の旅へ出かけるのでしょう。2023年、僕が最後に休みを取ったのは(たぶん)7月。前職の後輩と一緒に、立川で開催されていた音楽フェス・FRUEへ遊びに出かけた時と記憶しています。丸っきり仕事をしなかったのは、たぶんその日が最後。大好きだった映画なんて、いつ何を観たのが最後だったのか思い出せない。また、日中に遊びに出かけた日は(まるで取り返すかのように)深夜~朝方まで仕事をしてきました。これは忙し自慢をしているわけでも何でもなく(というか、そんなに仕事してるんなら、はよ服売れや。つまり、これを言うことは自分の無能をバラすようなもの)、別にやらなくてもいいようなことを一生懸命、夢中でやっているんだと思うことにしています。僕は元々、自分のことを「怠惰な趣味人」だと思っていたので、こんなに仕事ばかりやるような人間になるとは思ってもみなかった。けれど実際には、たぶんそうではないのです。NEJIは、自分の趣味を仕事に繋げるようなものなので、逆に僕は4か月も休まずに遊びっぱなしだったと言うこともできます。旅行に出かけると、あらゆる景色が刺激的なものに見えて、あちこちをきょろきょろ、ウロウロしている間に、気づいたら「明日、帰国かよ」みたいな。
年末までにはNEJIのポッポアップストアをやりたいな、と思っているのですが…まだ、まったく何の準備もできていません。このままでは、自宅にたくさんの(自分が作った)洋服を溜め込んだまま、次の旅行の準備をしている人になってしまいます。で、帰宅して現実(洋服の山)を見て「やっぱり、家が一番落ち着かないね」なんて嘯きながら、半笑いで年を越していたら、スミマセン。頑張ります。やっぱり、僕は「怠惰な趣味人」なのでしょう。
NEJI 鶴田
2023.11.06