「ねぇ、どうしてあなたって、ナントカの一つ覚えみたいに同じような服ばかり着るの？」
私の方を振り返らずに、彼は答えた。
「だって夏は暑いじゃない」

今月末に控えた挙式を待たず、わざわざ婚前旅行として遥々やってきた鎌倉でも、毎日彼は同じような開襟シャツばかりを着ている。
「あとさ、男って皆そんなもんだよ、たぶん」
カメラのファインダーを覗きながら、境内に響き渡る蝉しぐれにかき消されそうなくらいあっさりとした口調で彼は続けた。

「まるで昭和のおじさんみたい。まぁ分かってたけど、一応ね、聞くだけ聞いてみたのよ」
「そんなことよりさ、ほら、あれ。見てごらん」
遠い目の先に何かを見つけたらしく、彼は空の向こうを指さした。同じ空を私も見上げたけれど、眩し過ぎて何も見えない。

溶けても溶けても終わらない夏、永遠の近似値。2025年のサマームード。

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2025年夏、DEAD KENNEDYS CLOTHINGから久々のアイテムリリースです。デッドストックのスイスコットンやイタリアの某・有名テキスタイルメーカーの総柄シルクを使用したスカーフ付き開襟シャツDK19「白熱光」＜White Light/White Heat＞は真夏の男性を小ざっぱりとチャーミングに演出します。また、3シーズン対応のイタリア製ウーステッドを使用したグレートラウザーズは、ベルトレスサイドアジャスター式のフレアシルエット・DK07「第二の爆発」＜Explosion Part2＞、2プリーツのワイドストレートシルエット・DK13「スイング・ホテル」＜Swing Hotel＞の2種類でご用意。

高円寺「Bon Vieux」で開催されるイベント「ストレンジ・ビューティー」にて発売後、8月下旬よりオンラインストアでも展開予定です。どうぞ、ご期待ください。