NEJIにとって2023年最大のイベント『ねじ店 2023』ですが、僕が大好きな漫画家・電気こうたろう氏がこのポップアップストア用にイメージ漫画を描いてくれました。かなりギリギリのスケジュールで身勝手なお願いをしたにもかかわらず、「つるちゃんに頼まれりゃ、よろこんでやりますよ！」と快諾してくれた上、次々と届く（合計3枚も厚かましくお願いしたから）作品に、こちらはその都度ノックアウトされっぱなし。このスピード感、このイメージ、この構図、この画力、この芸術性。島根在住の電ちゃん（つるちゃん、電ちゃんの仲）ですが、彼はとんでもない才人です。電ちゃんが描くのは、どことなくサイバーパンクが薫るディストピアな世界と、そこに住む人々が抱え込んでいる悲しくて美しくて凶暴で荒唐無稽で愚かで残酷で優しい人間の性についての愛の物語。そう、愛の物語。いつだって、僕は電気こうたろうのような人間が描く愛の物語に打ちのめされながらも、救われてきた。つまり、僕が彼に対して思うのは、まるでダニエル・ジョンストンが歌っていたかのような愛の歌を、彼が漫画のなかに描いているってことなんだ。

描いてくれて、心から光栄に思っています。ありがとう、電ちゃん。でも、ねじと電気って、いかにも相性がよさそうな組み合わせだよね。どんなに分厚くてカタいものでも、大概はイって（貫いて）しまえそうな感じがする。

※電気こうたろう氏の漫画はこちらで読むことができます。