NE JI ブログ
『Ordinary People(普通の人々)制作秘話』
まさか、鈴木親氏が引き受けてくれるとは思わなかった。昔から好きだった世界的な写真家と一緒に作品作りをできるなんて、NEJI冥利に尽きるとは正にこのことです。
NEJIのInstagramアカウントを開設したのは、2023年の6月ごろ?それから数ヵ月が経った頃、鈴木親氏のアカウントがNEJIをフォローしてくれていることに気付いた。僕は嬉しかった。これは少なくともNEJIに興味を持ってくれているということだから、いつか一緒に仕事ができたらいいなと思っていた。それから1年が経ち、今年の秋。「いつか一緒に、って一体いつの話だよ!」と自問自答した結果、それは「今」だろと無理矢理に結論付けた僕は数日で企画書を書き上げ、思い切って鈴木氏のアカウントにDMを送ってみた。数日が経っても返事はないので「突然DMするなんて、そりゃそうだよな」と半ば諦めていたところ、4日目くらいに「こんにちは、鈴木です。鶴田さんのことはAmvaiなどで存じ上げておりました。打合せしましょう」と返信が来た。僕はドキドキした。鈴木氏は普段スマホを持ち歩いていないことが多いらしい。
ということで、数回の打合せを経て(いくつかのアドバイスを頂きながら)作り上げた作品が、現在公開中『Ordinary People(普通の人々)』です。2日間にわたって、都内各所で撮り下ろした作品群。いかがですか?僕はとても気に入っています。僕のドキドキもちゃんと写っている気がします。今回の撮影に協力してくれた鈴木氏をはじめ、全てのキャストに感謝しています。
NEJI 鶴田
2024.11.08
NE JI ブログ
『文学フリマ東京39について』
ということで、2024年5月のイベント以来なので約5カ月にわたって執筆に取り組んでおりました、文庫版「アンド・アイ・ラブ・ハー」をようやく(さっき)入稿することができました。スタートダッシュは凄かったんですよ…1ヶ月くらいで一気に200ページは書いてしまったので。ただ、あまりにも熱中して書き上げた分だけ、書き立てほやほやの作品と湯気が上がっている自分との距離をおいて冷静になるために、しばらく期間を空けて養生(ちょっと寝かせること、村上春樹がこう言っています)しました。で、しばらく経ってから見直してみると、直したいところがわんさか出てくる。作品自体は変わっていないはずなので、これはもう2か月の間に自分が変化したとしか言いようがありませんね。やっぱり、何事も適切な距離(または時間)をおいてみないと、分からないことがあるんだなぁ。
ともかく、文庫版「アンド・アイ・ラブ・ハー」のお披露目は、東京ビッグサイトです。文学フリマ東京39です。NEJIとしても初出展のイベントですが、自分の他にどんな作品が並んでいるのかも含め、色んな意味で今のうちからドキドキしています。年の瀬もいいとこですが、2024年12月1日(日)は空けておいてくださいね。
NEJI 鶴田
2024.11.01
NE JI ブログ
『ねじ店2024 欠伸指南 -秋のあくび-について』
ネクタイ、売ります(飲みながら)。
エー、昔は町内にお稽古所という処が一軒か二軒はありまして…、これは、唄を教える、踊りを教える、三味線を教える。ま、いろいろとありますが、中には、人のやらないモノゴトを教えてみようなどと云うお師匠さんがいまして、こう云う処にはまた、暇を持て余したのんきな連中が来たってェますが…。
「おー、チョイと付き合ってくんねえかぃ」
「何だい?」
「 イヤーお稽古なんだけどもネー」
「お稽古ー?よせよーオイ。お稽古ってぇツラじゃないヨーお前は。前に随分と 色んなものをやったことがあったけど、何ひとつ物にならねえじゃネエか。こんだぁ何やろうってんだヨ」
「イヤさ、町内の新道ん所に空家があったろ。こねえだっから大工が入って、何ができんのかなーっと思ってたら、看板を見て驚いた。『あくび指南所』と書いてあるんだヨ」
「何でぇそのあくびってのは」
「ィヤ、あくびってのは…お前…あくびだよ」
「あの口からパーっと出るやつか?オイオイ、よしなよ、バカバカしい。そんなもん、改まって教わんなくたってヨ、寄席にいきゃ、いくらでもでるじゃネーか。教わる方も教わる方だが、教える野郎も教える野郎だい」
いまや仕事をAIにすっかり取って代わられて、人間はますますヒマんなってしまいました。退屈で退屈で、それじゃあ暇つぶしに昼酒ェ飲みながらネクタイでも選んでみようか、なんて了見に自ずとなってしまう。昔は社会性の証だったネクタイも、いまや立派に趣味性の塊。別にわざわざ「そんなもん」身に付けなくても、十分に生きていける。そうなると我らがNEJIの出番。これまでに鶴田が趣味で蒐集してきたネクタイ、その数(数えてないけど)多分150本以上はあって、いよいよもう持ちきれなくなってきたので、今回その一部を売りに出します。コースは3つ。ネクタイ1本につき松(9000円)竹(6000円)梅(4000円)、クオリティや希少性やファッション性やノリの良さに応じて、完全主観の値付けでご案内。有名ブランド品も無名ジャンク品も見事に混在しておりますが、ひとつだけ基準があるとするならば「本国生産」に限るという点。イギリス製、アメリカ製、フランス製、イタリア製と本場の味がしっかりと付いたものだけをご開陳。普段ネクタイをまったく身に付けない人も、単なる趣味=ファッションアイテムとしてネクタイを探している人も、スーツ売り場で働いている洋服屋さんも、何かしらのセレモニーを控えているけれどネクタイの選び方が分からないという人も、いざというときに慌てて探すのも何だかダセぇなあという人も、お暇でしたら是非どうぞ。古典落語の「欠伸指南(あくびしなん)」になぞらえて、一杯ひっかけながら大いなる暇つぶしをお楽しみください。買い物はしなくても、他人がネクタイを選ぶ姿を横目で見ながら昼酒を飲むだけで楽しめますよ、きっと。まるで有閑人の舟遊び。
おい、船頭さん。舟をうわてへ、やってもらいましょうか。堀から上がって、一杯やって…晩にはナカへでも行って、粋な遊びをしましょうか…。舟もいいが、いちんち乗ってると…退屈で…退屈で…ならない。
NEJI 鶴田
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【ねじ店2024 欠伸指南 -秋のあくび‐】
<会期>2024年10月5日(土)・10月6日(日)
<場所>東京都目黒区下目黒2-20-28 いちご目黒ビル2F「BAR DUNBAR」
<営業時間>14時~18時
※ワンドリンク制 ※エコバッグをご用意ください
2024.09.23
NE JI ブログ
『ねじ店 ミッドサマー2024について』
いよいよ2日後に迫ってきた真夏のイベント「ねじ店 ミッドサマー2024」ですが、同時に台風7号(アンピルって名前らしい)も本州に迫ってきました。イベント前日の金曜日は都内で予定されていた様々なイベントが悪天候のため中止および延期になっている様子。ですが、僕は不思議と晴れ男。今までにもこんな状況は何度かありましたが、意外と降られずに済んできました。※過去に「にわか雨」というイベントを開催したときは逆にタイトル通りにしっかり降ってくれました。
そして今回も、おそらく8月17日(土)当日は台風一過、見事に晴れると思います。が、現在の予報で東京地方の天気は驚愕の38℃。雨風よりもむしろ灼熱の太陽に気を付けてご来店くださいませ。納涼ガリガリ君サワーをご用意してお待ちしております。是非、長い夏の暑気払いにいらしてください。
NEJI 鶴田
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【ねじ店 ミッドサマー2024】
会期: 8月17日(土)18(日)19(月)
営業時間:13時〜19時
場所:高円寺「Bon Vieux」店内ゲストスペース
住所:東京都杉並区高円寺南2-14-5
※ガリガリ君サワーはお1人様1杯まで(応相談)
※甘い飲み物がお嫌いな方はキンミヤのソーダ割り(濃い目)をご堪能下さい
※おつまみとして高知産のガリをご用意します(ガリサワーアレンジも可)
※泥酔客お断り
2024.08.16
NE JI ブログ
『近況報告』
5月のイベントを終えて、6月はあっという間に過ぎ去りました。というか、毎月が、毎週が、毎日があっという間に過ぎ去っていく気がしています。だって、今年がもう半分も終わっちゃったわけですからね。
特に独立してからというもの、なおさら強くこの「あっという間感」を抱くようになりました。「今年もあっという間だったなぁ」と、遠い目をして大晦日を迎えるのはいかにも簡単なんですが、うーん、でもあるんです。やりたいことがまだまだ、たくさん。ということで、最近のNEJIは何をやっているかというと、小説を書いてます。初出版本の「ネジゲノム」はありがたいことにご好評いただきまして、すでに在庫切れですが、そこに味をしめたとか、そういうことではなく、自分の中で「書いてみたいテーマ」があったんです。なので、書くことにしました。シンプルですね。やってみたいことがあるのなら、やってみる。それを繰り返しても人生に間に合うのかどうか分からない。というくらいやりたいことがある、ってのは生きてる感じがしていいですよね。
いまのところ140p、4万字くらいまではきてます。果たして、これ、この作品、ちゃんと日の目を浴びることができるのでしょうか?300p、9万字までいくかもしれないし、いかないかもしれない。このあとも主人公たちに対して作者の僕が望んでいるエピソードが用意してあるので、まだ終わらせるわけにはいかないんです。人生と同じですね。まぁ、期待せず気長にお待ちください。NEJI初の長編小説です。
NEJI 鶴田
2024.06.30