
NE JI ブログ
『移動中・移動中』
「モン・クマモト」を終えたと思ったら、熊本で震災。ホントはチャリティーなんてやらなくて済むほうが(平穏無事であるほうが)良いに決まっているのですが、じっとしていられるわけもなく急遽開催したイベント「ドリンク・フォー・クマモト」では、皆様の優しさが身に染みました。あたふたとしているうちに、予定していた両国での飲食イベント「上半身フェスタ2026」が怒涛の勢い・賑やかさのうちに終了。気づいたら、夏が終わりかけている。
なんて、感傷に浸っているヒマもなく、パーソナルオーダーイベント「TRANSFORMATION(ひとつの身体、いくつものかたち。)」の前に、どうしても現場を見ておきたかったので、9月頭には愛知県・豊橋市のスーツ工場へ見学に行ってきました。目的は現場で働く職人さんたちの手先を肉眼で目の当たりにしたかったこと、あとは、撮影。毛織物の名産地・岐阜=尾州エリアに生まれ、テキスタイルデザインを学ぶ28歳のりょうき君をモデルに起用したムービーとスチールの撮影です。単にルックを撮るだけならファッションモデルを連れていけば済む話だけど、かといって僕が話を聞いているあいだずっと、興味のない退屈時間をモデルに過ごしてもらうのも悪かったので、そもそも縫製工場と密接な関係にある仕事(テキスタイルデザイン)に就く若者を誘ってみました。彼も興味津々でした。
ということで、来週末にはいよいよ、DKC初のパーソナルオーダーイベント「TRANSFORMATION(ひとつの身体、いくつものかたち。)」ツアーが開幕です。東京(江戸川橋)・熊本(熊本市)・神奈川(厚木)の3都市を回ります。熊本での開催は直前まで迷ったのですが、震災前からすでにアポイントを頂いていた数名のお客様から「楽しみにしていたので、是非、予定通りに開催してください!」とのお言葉を頂いたので、帰熊することにしました。個人的な話になりますが、実家の親のことも心配だったので、少しだけでも顔を見ておきたかったという本音もあります。という感じで、9月のNEJIは移動続き。
あ、そうそう、豊橋の2日後には大阪へも行ったんです。高円寺・Bon Vieuxの2号店が大阪にオープンするというので、初日の応援に。お客様もたくさん来てくれたし、内装もいい感じの素敵なお店でした。大阪店の店長・大内君もドキドキしながら奮闘してました。関西の皆さま、どうぞBon Vieux大阪店も御贔屓に。
ともかく、いつもと違う場所に行くと、慣れ過ぎた日常生活の中では見落としてしまいがちな「何か」を再発見できたりするものです。僕は「大阪では歩きスマホする人が(東京よりも)少ない!」ということに気付きました。つまり、東京人が「スマホ見過ぎだろ」ってこと。そんなことをインスタに綴りながら東京に帰ってきたら、たまたま同タイミングで来阪していたmathematicsの代表・神宮さんから電話がかかってきて「インスタ、見たよ。歩きスマホの件、大阪でまったく同じことを思ってた」と言われました。やっぱり、移動中は前を向いて歩いた方がいいですよね。街角にはたくさんの発見が落っこちているんだから。などと言いながら10月へ向かって歩く、NEJIでした。
NEJI 鶴田
2026.09.10
NE JI ブログ
『ドリンク・フォー・クマモト』
ドリンク・フォー・クマモト、本当に多くの方々にお越しいただきました。当日はドリンクだけで10数万円の寄付が集まりました(雑な計算でも100杯以上は出たことになる)。他に、靴や衣類を買ってくれた方、ササッと寄付金だけを箱に投じる方、もつ煮込みを食べながらビールをお代わりする方。日が暮れて閉店するまで、絶え間なく来場が続きました。皆様からいただいたお金の「全額」が令和8年熊本地震への寄付金となります。(※本イベントに利益という概念はありません)
来場された方は皆、口々に「ご家族は無事ですか?被害はどうでしたか?心配ですね」と、見舞いの言葉をかけて下さいました。言葉は言葉に過ぎない、と考える人もいるのでしょうが、それでも僕は、言葉によって癒されるものもあると信じています。言葉が行動を生み、行動が人を救う場合もある。
元通りになることとならないことがあるとは知りながらも、それでも僕らは今できることを見つめながら前を向いて生きていくしかないのだと思います。ちっぽけだからといって、諦める必要はない。
NEJI 鶴田
2026.08.10
NE JI ブログ
『DKCのパーソナルオーダーイベント』
お知らせの第二弾です。
NEJIによるブランド・DEAD KENNEDYS CLOTHINGのパーソナルオーダーイベントを開催します。
…といっても、まだ具体的な会期や開催場所は決まっていないのですが。現在、いくつかの場所を想定しながら調整中という感じです。とりあえず開催することだけは決めています、というあまり役に立たない報告でスミマセン。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、DKCのスーツやジャケットは愛知県にあるオーダー専門のファクトリーで生産されています。このファクトリー、普段は全国各地のハイクラスなオーダーサロンのスーツを作っています。広尾でオーダーサロンを経営している前職の後輩がうまく取り計らってくれたおかげでDKCの洋服をこのファクトリーで特別に生産してもらえることになったのも、早4年前。ちなみに、このファクトリーは「オーダー専門」なので、これまでに既製品ブランドとの取り組みはまったく無かったそうです。
ということで、僕が考える服はフォルムやディテールやテキスタイルにちょっとしたクセがあるので誤解されやすいのですが、作りそのものは国内トップクラスのクオリティ。まぎれもなく、クラシックな作りの洋服なんです。クラシックなドレスアイテムと聞くと、「お堅いところではサヴィルロウ」「流行をほどよく取り入れたゴキゲンでキザなラテン系(陽キャ)ならピッティウォモ」「アイビー・アメトラでいうとBB直系のファクトリーブランド、段帰り、フックベント、パッチアンドフラップ」的な“分かりやすい”先入観がいまだ根強いかもしれませんが、クラシック(古典的)という意味の広さと懐の深さを甘く見ることなく普通に考えたら、そんなわけないじゃないですか。
閑話休題、肝心のオーダーイベントについてです。これまでにDKCがリリースしてきたジャケットとトラウザーズを自在に組み合わせたスーツ、またはジャケット単品を注文可能な、パターンオーダーシステムです(※トラウザーズ単品はオーダー不可)。上下でどのモデルを選ぶかによって、全体のシルエットは劇的に変わります。「ワイドラペルの1Bジャケットに裾幅17㎝のスリムトラウザーズを組み合わせたら、いかにも新鮮なフォルムが出来上がりそうですよね」ということさえも、ほんの1例に過ぎません。鶴田と話し合いながらモデル・サイズを選び、採寸をして、表地・裏地を決定し、特別な1着が出来上がります。納期はオーダーの約3か月後です(多少前後します)。
ともかく、会場・会期は決定次第こちらのウェブサイトやSNSでお知らせします。2026年9月くらいを皮切りにスタートする予定です。どうぞ、お楽しみに。
NEJI 鶴田
2026.07.14
NE JI ブログ
『続・計画中』
現在計画中の催しについて、とりあえず直近のものから順次ご案内したいと思います。
まず、第一弾は「ファッション業界を中心に各分野で活躍する熊本出身のクリエイターたちが一堂に会し、それぞれの個性豊かな世界観を来場者に楽しんでもらうポップアップイベント」=その名も「Mon KUMAMOTO」。「Mon」は「わたしの」を意味するフランス語。つまり「モン・クマモト」とは「わたしの熊本」ということですね。大昔に観た大島渚監督の映画で「マックス・モン・アムール」というものがありました。マックスという名前の猿に恋をしてしまう女性の話で、要するに「マックス・マイ・ラブ」ってことですかね。ジャック・タチ監督「ぼくのおじさん」も「Mon Oncle」。そのあたりからインスパイアされながらも、ちょっとだけ「くまモン」のことも意識して付けたタイトルです。※他の参加者に反対されなくてよかった…。
話が逸れましたが、イベント「Mon KUMAMOTO」に集まるのはセレクトショップオーナー・ファッションデザイナー・古着屋・熊本料理店・コーヒー屋・スタイリストといった感じで、まさに文字通りの多種多様。それぞれが、自慢の品を出品します。舞台は代官山駅徒歩1分の古民家、会期は2026年7月25日(土)、26日(日)を予定しているので、スケジュールは絶対に開けといてくださいね。美味しい「ネオ熊本料理」とお酒を楽しみに足を運ぶだけでも、来場の価値あり。それにしても「熊本」と制約を設けるだけで、こんなにも深い人脈が集合できるとは思ってもいませんでした。全員、濃いです。酔っ払う前に水かソーダ水で割った方がいいのかも。
NEJI 鶴田
2026.07.08
NE JI ブログ
『計画中・計画中』
イベント「PAST and PULSE」を終えて、まだひと月も経っていないのですが、6月は大量に考え事を(勿論、行動も)しています。
「スタイリング」「ディレクション」「イベント企画」「商品企画」「展示会」「ルック撮影」などなど、何かを形にするためには「やっぱり準備が9割だ」と思うタイプなので、何種類もある思考のプールを行ったり来たりしながら、考え事をしたり、人に会ったり、実物を見に行ったり、そんなことをしているうちに6月が終わっていきます。念のために断っておくと、僕は「準備したとおりに必ず実行したい完璧主義者」ではなく、「本番でいつでも壊したり崩したりできるように、背骨だけは事前にがっちりと固めておく」というタイプの人間です。だから、耳で聞いただけではいかにも胡散臭い「コンセプト」という言葉も、自分がグラつかないためには意外と大事な概念なんだよな、という話です。あ、もうそろそろ夜が明けそうなので、寝ます。
強度のある人間になりたい。
NEJI 鶴田
2026.06.30