『Inside/Inside』

宇宙
の中にある地球
の中にある日本
の中にある東京
の中にある中目黒
の中にあるバー
の中にあるスタジオ
の中にいる人々
の中にある意思
の外にある骨
の外にあるからだ
の外にある衣服
の外にある光
を写すのです

国の境界線
性の境界線
人種の境界線
世代の境界線
衣服の境界線
仕事の境界線
貧富の境界線
どれほど声高に「LESS」を叫ぼうとも
それらはたしかに「在る」のです
開かれた窓にも枠があるように

女と男
若者と年寄り
日本人とフランス人
古典と前衛
シックとキッチュ
芸術とエンターテインメント
こちら側とあちら側
内側と外側
どこに境界線を引くのかは人それぞれ

しかし

それらはたしかに「在る」のです
そして「在る」ことを認めるからこそ
飛び越えて行けるのです
私たちの中にある光とともに

あなたとともに